お世話になって居ります河瀬です。
少しずつ暖かくなり春めいて参りましたね。
何か新しい事にチャレンジするには良い季節で有ります。
バイオリンを習いにお越しになる方に目標の曲を伺うと多くの方が「カノン」をお答えになります。
成程、確かにクラシックに興味が無い方でもご存知でない方は少ない正に名曲です。
皆様がサビと感じる部分は音数も多く、左手を早く動かす事が必要になります。
然し、冒頭は長い音符だけで構成されて居理、徐々に音符が短く、細かくなっていく構成になっているため、原曲通りの譜面でも、セクション毎に区切れば途中まで或いは最初だけ弾く事はそう難しく有りません。
以下が最初の8小節の楽譜になります。

視覚的に見易くするために4/4拍子で記譜して有りますが、全て二分音符のため、右手はゆっくりとした動きで、左手で押さえる場所は全てファーストポジションのため、初学者の方でも容易に演奏可能です。
テンポとしてはBPM=50〜60(四分音符で1秒、二分音符で2秒)程で弾くと良いと思います。
古楽器(現代の楽器では無く、中世頃の古い型の楽器)でバロック式に弾く場合、テンポが倍程早くなるか、楽譜の各音符が半分の四分音符になる場合も有ります。
初学者のために参考のフィンガリングを入れて有りますが、ハイポジションで押さえる事が出来る方はサードポジション等で弾いた方が柔らかい音になります。
音を出すだけであればそれ程難しく有りませんが、プロの演奏と比べるとこうした単純な旋律程差が出ます。
綺麗なビブラートをかけ、均一なボーイングで滑らかに弾ける様になるには長い練習時間と相当な努力が必要となりますが、上手くなったら、いつか、ではなく、今出来る事だけでもやってみては如何でしょうか。
少しだけ憧れに近付く事が出来るかも知れません。
因みに、皆様がよくお耳にされる合奏では上記楽譜の5小節目から別のパートが1小説目を弾き始め、輪唱が始まり、先行するパートの旋律を追いかける形になる「カノン」になります。
(カノンのように、追いかける輪唱の形式は他にも「フーガ」があり、こちらは途中で発展、変形していきます。)
このようにカノンとは、個別の曲名では無く、曲の形式になり、ソナタ、ワルツ、ガボット、ロンド、スケルツォ等と同じ用語になります。
因って、この曲のタイトルにはパッヘルベルのカノンという、作曲者の名前が限定詞としてよく付けられています。
当然他の作曲家のカノンも沢山あるので、ご興味がお有りの方は色々探してみるのも楽しいと思います。
また続きの楽譜も何れ説明出来ればと思います。
其れでは教室でお待ちして居ります。
