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整う

お世話になって居ります河瀬です。

 

春隣、段々と暖かい日も増えて参りましたね。

私は季節の変わり目に何かと体調を崩しやすいのですが、生徒様が体調不良によるご欠席が増えるのもこういった時期で御座います。

冬に風邪、インフル、コロナといった病気が流行るのに対し、そういったものではない季節の変わり目の体調不良は自律神経系が原因である事が多く御座います。

 

先ずは栄養のある食事、睡眠時間の確保、適度な運動や入浴等、身体を気遣い、しっかりと休養を取る事が勧められますが、音楽は何か良い影響があるのでしょうか。

幾つかのデータをご紹介致します。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33318404/

この研究論文では重度の意識障害がある患者に対して音楽療法士が選曲した音楽を聴取することで心拍変動の一部指標が高くなったこと、自律神経系の活性化が示唆されています。

選曲の基準は「旋律がクリアで単純」、テンポは心拍に近いBPM80〜120程度、雰囲気は安心感や快適感、ポジティブさを感じるもの

といった内容で、中国の研究ですが、日本人の作曲家も含まれており、久石譲のSummerといった楽曲も選曲されて居ります。

 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37250411/

こちらも重度の意識障害がある患者に対し、患者本人が過去に好んで聴いていた楽曲を聴かせることで、過去に音楽をあまり聴かない患者群に対して、自律神経系活動の指標の高まり、関連する脳のネットワークの変化が観察されています。

このことは、単なる刺激反応や心理変化ではなく、生理的な自律神経と脳との統合の変化が示唆されています。

 

上記二つの研究は言語的アプローチに対する反応を得る事が難しい重度の意識障害患者に対するものであり、音楽が言語以外の広範囲の脳の部位を刺激することがわかります。

 

以下の研究論文では健康な人への音楽刺激(リラックス系の音楽聴取)が心拍率の低下、高周波成分の増加、バロリフレックス感受性(血圧変動に対する心拍の調整指標)の向上といった自律神経系バランスの改善を示唆しています。

https://www.mdpi.com/2077-0383/11/19/5738

 

また、以下の研究論文ではストレス負荷活動後の音楽療法(音楽聴取)により、心拍変動指標の改善、血圧、心拍数の低下が認められたことから、副交感神経系を優位にさせること、各ストレス値の減少を示す生理的反応を示唆しています。

 https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1089/acm.2015.0079

 

以上の様に、音楽は主観的な気分や心理的な作用だけでなく、生理的な指標に影響があるとされています。

但し、全ての音楽が無条件にそういった反応を引き起こす事はなく、個人の経験、趣味嗜好に大きく影響され、4つ目の論文にもあるように、特定のジャンルが影響を及ぼすといったことは有りません。

私が見てきた論文、文献の範囲で、一般的な傾向としては歌詞の無いインストゥルメンタルな楽曲、テンポBPM60〜80程のゆっくりしたテンポ、穏やかなメロディ、音量変化が少ないといった傾向が、ストレス反応後の自律神経系回復に影響を与えている事が多く感じられました。

 

皆様も以上のような音楽をこの機会に探して、体調が優れない時には試してみて下さい。

勿論、主観的、心理的な影響から生理的な作用に繋がる事は大いに有り得ますので、以上のような楽曲でなくても、ご自身のお気に入りの曲で試してください。

 

 其れではまた、教室でお待ちして居ります。