お世話になって居ります、河瀬です。
今年の梅雨は猛暑ですね。
春からの御入会、お問合せが一旦落ち着いたため、体験レッスン用の楽器を全てメンテナンスに出しました。
特に4/4サイズの大人用バイオリンの弓の毛は酷い状態でほぼ死んで居り使えない状態であり、お見せ出来ない程痛み、千切れて居りました。

上記がBeforeで下記がafterになります。

ようやくお使いいただける状態になりました。
その他にも弦交換、駒調整といった本体に関するメンテナンスを行い、完全に蘇りました!
分数楽器(子供用)の楽器は、中にはまだ問題無いものもありましたが、大半は弓の毛、弦、調整が必要との事で一週間程工房に預けて全てリフレッシュ致しました。
私自身の楽器は半年毎くらいでメンテナンスに出しますが、生徒様には弓の毛の交換は年一回をお勧めして居ります。
演奏頻度にもよりますが、一年経つとやはり弓の毛の痛み、楽器の各部調整のズレが生じてくることが御座います。
メンテナンスに出すお勧めの時期は、春です!
理由は、梅雨時は湿気で弓の毛が伸びやすいため、交換しても梅雨明け後、長さの微調整が合わないといった事があるためです。
(工房のリペアマンはその辺りも計算して毛替えして居りますし、長さが合わなかった場合後日詰めて貰えます。)
そしてもう一つは楽器のトラブルは梅雨時から夏場に起こり易く、工房が混み合うため、予約が取れない、入院期間が長くなる、といった事があるためです。
元々、西洋の乾燥した空気の中で生まれた楽器ですから、多湿の日本の夏はトラブルが起こり易いのです。
トラブルは場合によっては大事になりますので、起こる前に楽器をメンテナンスに出す方が良いと思います。
今回は止むを得ず梅雨時に出す事になりましたが、皆様は春になりましたら楽器のメンテナンス!と、ご記憶ください。
それでは、また教室でお待ちして居ります。