お好み

こんにちは河瀬です。

本日は平日ですが、お休みの方も多くいらっしゃるようで、道路も混んでいました。

ゴールデンウィークといえば当教室は毎年ピアノの調律時期なのです。

 

生徒さんはお気付きと思いますが先月ピアノの位置を反対側の壁の方へ移動しました。以前は隣の部屋側に設置していたのですが、隣の部屋から大きく聞こえるので反対側でも問題無ければ移動して欲しいという旨を昨年建物のオーナー様から教えていただいていたので、調律時期に合わせて移動しました。

アップライトピアノの響板は楽器の裏にある為、壁に寄せて設置すると隣の部屋には結構伝わります。

本来は業者さんにお任せするのが良いのですが、移動するだけでもそれなりの料金がかかる為長濱先生と共に片方ずつ持ち上げて少しずつ移動しました。

彼は僕より細身ですが、なぜかその際持ち上げる役を「僕の方がお兄さんだから」と言って張り切って持ち上げておりました。

彼は僕より若く見えますが、実際は僕の3つ年上で正確には「僕のほうがおじさん」なのでその役は僕の方が適任なのですが…。

そうして移動したピアノを昨日調律していただきました。

輸送から三年以上経ったので音程は安定してきたそうですが、今回はタッチを軽くする為スプリングを少し弱めにしていただきました。以前は残響が高音と中音以下が揃っておらず詰まった感じがしていたのですが、残響と音質が揃い詰まりがなくなって明るく軽くなりました。

楽器としては良くなったと思うのですが、以前の音に慣れてしまったのか少し頼りなく感じています。

重めのどっしり系の方が好きなのかもしれません。

そういえば先日ヴァイオリンの生徒さんにもお話ししたのですが、僕は大人になってから就いたヴァイオリンの先生に自分の音程が低めになるタイプだという事を指摘され、それはテクニックだけではなく音程が低めの方が気持ちいいと感じるタイプだからと教えていただいた事があります。長い時間を掛けて今はどちらかというと高め、軽くて明るい繊細な音が好きです。

ヴァイオリンは自分で選んだ自分の楽器を常に使用するので好みがありますが、ピアノに関しては毎日違う職場の物を使う為あまり好みを自覚していなかったのかもしれません。

 

皆様もピアノの調律をされる際はいつもと違う音質を試してみてはいかがでしょう。

今よりも好きな音質が見つかるかもしれません。

音程は正解がある為、お好みでとはいきませんが音質はお好みで。

岡崎市ヴァイオリン教室
岡崎市ヴァイオリン教室