本当のこと

こんばんは河瀬です。

梅雨明けしたらしいですよ。梅雨時は弓の毛替えに向かないのでそろそろ毛替えをしようと思います。

 

昨日は他教室の発表会でした。発表会ではいつも僕の生徒さんは出来る範囲で僕が伴奏をします。

本当はピアノの専門の先生に任せて袖で見ている方が良いのですが、早い段階でテンポ等の大まかな事が決定していないといけなかったり本番前に細かい事が変更出来ないので、課題曲が簡単な子は僕が担当しています。

昨日は僕が伴奏した子で、練習では問題なく出来ていた子が本番でテンポが走り過ぎて最後まで僕と合わないまま終わってしまった子がいました。弾き終わった瞬間どんな顔をしているか、泣いちゃったり落ち込んだりしてないかすごく不安だったのですが、僕の方を振り返っていつもレッスンで失敗した時と同じ笑顔を見せてくれた時、本当に安心しました。

ノーミスの完璧な演奏よりあの笑顔の方が僕は欲しかったのだと思います。

(もちろん上手に弾けた時の喜びを感じてもらう事が本来の目的ですが)

 

さて、昨日の発表会の時に「先生はヴァイオリンとピアノ、どちらが専門なんですか?」と聞かれました。

これ、結構聞かれる事多いんですよ。で、「どちらも専門ではありません」って答えるんです。

じゃあ「何が専門なんですか?」っていう事になります。

 

実は僕が大学で専攻していたのは楽器ではなく「音楽療法」なのです。

 

音楽療法とは

音楽の持つ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容

などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること。

(音楽療法学会の定義)より

 

そこで「じゃあ音楽療法士なんですね~」という流れになるのですが、「う~ん…そうではないんですけど…」

というスッキリしない展開で今までは会話が終わっていました。

 

実は大学卒業後、色々と思う所があり音楽療法士の資格試験を受けなかったのです。

その辺りの心境を書くとエラい事になるので省略致しますが…

 

で、そこから数年後の今年、迷走してひねくれた心境が一周(?)して満を持して音楽療法士になる決意を致しました。(その辺りも省略で…)

 

僕が学生だった頃と違い、アメリカ精神医学会が発行している精神障害の診断基準が変わっていたり、色々な部分でかなり苦戦しましたが、

一月の筆記試験→書類選考→三月の実技試験を得て無事、正式に日本音楽療法学会の認定音楽療法士となりました。

 

と、いう事で僕のプロフィールの肩書に音楽療法士という物が増えております。

 

やはり僕はこれが原点で本来の専攻です。

今すぐにではありませんが、準備が整い次第レッスンだけでなく音楽療法も行いたいと思っております。

 

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岡崎市ヴァイオリン教室
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