こんばんは河瀬です。
暑いですね。気のせいか毎年、各地で記録的猛暑というニュースを見ている気がします。皆様どうぞ熱中症などにはお気を付け下さいね。
さて、ヴァイオリンのレッスンにいらっしゃる皆様。夏場は楽器の保管に特にお気を付け下さい。
ヴァイオリンの表面に塗ってあるニスや接着剤のニカワは熱にとても弱い為、この時期はニスやニカワに関するトラブルが多くなります。
家の中での保管は風通しの良い日陰がベストです。車の中でも出来るだけ日に当たらない場所、トランクなどに入れて下さい。どちらの場合も気温より日陰を優先して下さい。エアコンが効いた家の中や車の中であっても直射日光は輻射熱の為、気温とは関係無くケースを直接温めてしまいます。そして車から離れる時は出来る限り持ち出して下さい。
また、ケースの中にはクロスなどのかさばる物は入れず、空気容量が出来るだけ多くある状態にしてあげて下さい。
そしてこの時期は部屋の中と外で気温と湿度の両方が大きく違う為、弦が巻いてあるペグもきつくなったり緩くなったりするので、ケースを開けたらペグが緩んで弦が外れていたり、その逆に切れていたりするので、弾かない日もケースを開けて見てあげて下さい。
神経質な事を言うようですが、楽器の状態をベストに保つ事は直接的にテクニックにも関わります。
木は生物、植物としての命を終えたとしても楽器としての命を音楽の世界の中で生きています。同じ木はございませんので、どうぞ大事になさって下さい。
それでは今一度、皆様のお身体も、お気を付け下さい。
![岡崎市ヴァイオリン教室](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=820x10000:format=jpg/path/s405d27b7620ba7bb/image/i322144b36e8526da/version/1461213880/%E5%B2%A1%E5%B4%8E%E5%B8%82%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E6%95%99%E5%AE%A4.jpg)
参考文献
(音楽の友社)
弦楽器のしくみとメンテナンス1
弦楽器のしくみとメンテナンス2
(ヤマハミュージックメディア)
はじめての弦楽器メンテナンスブック